ガルバリウム 屋根

ガルバリウム鋼板は、アルミ(55%)・亜鉛(34%)・シリコン(1.6%)で鉄を保護する構造により、高い耐久性を発揮する鋼板です。
スタイリッシュで無骨なデザインがお洒落と最近人気の高まっている屋根材です。

●耐久性
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムや亜鉛でコーティングされているため、トタンよりも錆びにくい、耐食性が高いのが特徴です。サビを防ぐために定期的なメンテナンスも必要ですが、25年〜35年の耐用年数があるとされています。

●耐熱性
高い耐熱性により直射日光を反射するので、高温の中でも屋根の温度を抑え、室内の気温上昇を防げます。

●耐震性
ガルバリウムは厚さが1〜3mmほどと非常に薄く、重さも瓦の約10分の1と軽量です。また、屋根の重さは建物の耐震性に影響しますが、ガルバリウムは軽いため、建物の構造への負担を軽減し、瓦などと比べて地震の揺れに強い特徴があります。そのため、屋根の重ね葺きや外壁の重ね張りといった重量が増える工事にも適しています。

●加工しやすい
厚さが1~3mmほどと、とても薄いので複雑な折り曲げが可能です。これにより、さまざまな形状の屋根に対応できます。
カラーも豊富な為、モダンなや伝統的な外観にもデザインが対応できる柔軟性もあります。

●断熱性が低い
瓦やスレートといった屋根材は、素材自体に断熱性能を備えていますが、ガルバリウム鋼板は金属製のため、断熱性はほとんどありません。遮熱塗装を施したり、断熱材を張り付けた「断熱材一体型」と呼ばれる製品を使用したりすることで、断熱効果を高めることができます。

●衝撃に弱い
軽素材で薄いため、強い衝撃や重いものが落下するとヘコミやすい性質があります。

●風土の観点
錆にくい素材とは言え、塩分を含む環境（海岸地域など）では錆び易くなるため、塩害対策が施された素材や塗装が必要です。また、アルカリ性に弱い為水分を含んだ木材や枯れ葉などが長い間付着していると、酸性の木酢液が発生し、ガルバリウム鋼板を錆びつかせます。そういった観点から、山沿いや高い木に囲まれている場合は注意が必要です。